8月8日週の展望
米債務の上限引き上げ交渉は、期限の2日に滑り込みで妥協案の合意に達したが、歳出削減の規模が2.4兆ドルと小規模にとどまるなど、財政をめぐる問題が続く可能性を残した。加えて1日発表の7月ISM製造業景況指数などを受け、世界景気の減速懸念が台頭。リスク回避モードを完全に脱することは難しそうだ。ドル円は当局の円売り介入や金融緩和姿勢を背景に史上最安値圏から水準を戻したが、これもリスク回避の悪影響を想定した対応だろう。3日発表の米ADPによる雇用指標は強い結果だったが、ISM製造業・雇用指数が2009年12月以来の低水準となるなど不安が拭い去れない状態。週末の米7月雇用統計が弱い結果となり、リスク回避で一段と円高が進むリスクも踏まえ、本邦輸出企業が為替ヘッジを行う猶予を与えたともとれる。ただし日本単独の介入ではドル円の押し上げ効果に限度がある。ドル円は戻しても7月高値81円半ば程度までにとどまるのではないか。一方で急激な上昇の反動安は、円売り介入直前の三角もち合いのポイント、3日安値76.78円前後まで進む可能性がある。
予想レンジ
ドル円 76.80-81.50円
ユーロドル 1.4000-1.4450ドル
8月1日週の回顧
週明け1日は米債務問題の交渉進展を好感、リスク回避の巻き戻しが優勢となった。ドル円は78円台を回復、ユーロドルも1.44ドル半ばへ上昇した。しかし交渉の合意効果の一巡後、NYタイムに発表された米7月ISM製造業景況指数が市場予想54.5を大幅に下回る50.9となるとリスク回避モードが再燃。ドル円は3月につけた史上最安値76.25円に迫る76.29円まで下落した。ユーロ円も3月以来の安値108.74円、ユーロドルも1.42ドル割れまで売られた。その後も弱い米指標結果が続いたことなどから、世界的な景気減速への懸念を背景にリスク回避的な地合いが継続。しかしドル円は本邦当局の円売り介入への警戒感から、上値が重いながらも77円前後で下げ渋る展開が続いた。また、ユーロは対CHFでの上昇をきっかけに1.43ドル台を回復した。SNBはリスク回避でCHF買いが急速に進んでいることへの対処として、ゼロ金利政策や金融緩和方針を表明。ユーロCHFは1.08CHF割れまで史上最安値(CHF最高値)を更新していたが、1.11CHF台まで急速に戻した。そして3日に東京市場で初めてドル円が76円台をつけた後、翌4日には本邦当局が円売り介入を実施。あわせて日銀が日程を前倒しで金融政策を決定、緩和姿勢を示した。ドル円は80円台を回復。ユーロ円も114円台まで上昇したが、ユーロドルには介入の円売り・ドル買いが下押し圧力として作用して売りが先行。早期利上げ期待が盛り上がらなかった欧州中央銀行(ECB)理事会後には1.41ドル半ばまで下落した。
米債務の上限引き上げ交渉は、期限の2日に滑り込みで妥協案の合意に達したが、歳出削減の規模が2.4兆ドルと小規模にとどまるなど、財政をめぐる問題が続く可能性を残した。加えて1日発表の7月ISM製造業景況指数などを受け、世界景気の減速懸念が台頭。リスク回避モードを完全に脱することは難しそうだ。ドル円は当局の円売り介入や金融緩和姿勢を背景に史上最安値圏から水準を戻したが、これもリスク回避の悪影響を想定した対応だろう。3日発表の米ADPによる雇用指標は強い結果だったが、ISM製造業・雇用指数が2009年12月以来の低水準となるなど不安が拭い去れない状態。週末の米7月雇用統計が弱い結果となり、リスク回避で一段と円高が進むリスクも踏まえ、本邦輸出企業が為替ヘッジを行う猶予を与えたともとれる。ただし日本単独の介入ではドル円の押し上げ効果に限度がある。ドル円は戻しても7月高値81円半ば程度までにとどまるのではないか。一方で急激な上昇の反動安は、円売り介入直前の三角もち合いのポイント、3日安値76.78円前後まで進む可能性がある。
予想レンジ
ドル円 76.80-81.50円
ユーロドル 1.4000-1.4450ドル
8月1日週の回顧
週明け1日は米債務問題の交渉進展を好感、リスク回避の巻き戻しが優勢となった。ドル円は78円台を回復、ユーロドルも1.44ドル半ばへ上昇した。しかし交渉の合意効果の一巡後、NYタイムに発表された米7月ISM製造業景況指数が市場予想54.5を大幅に下回る50.9となるとリスク回避モードが再燃。ドル円は3月につけた史上最安値76.25円に迫る76.29円まで下落した。ユーロ円も3月以来の安値108.74円、ユーロドルも1.42ドル割れまで売られた。その後も弱い米指標結果が続いたことなどから、世界的な景気減速への懸念を背景にリスク回避的な地合いが継続。しかしドル円は本邦当局の円売り介入への警戒感から、上値が重いながらも77円前後で下げ渋る展開が続いた。また、ユーロは対CHFでの上昇をきっかけに1.43ドル台を回復した。SNBはリスク回避でCHF買いが急速に進んでいることへの対処として、ゼロ金利政策や金融緩和方針を表明。ユーロCHFは1.08CHF割れまで史上最安値(CHF最高値)を更新していたが、1.11CHF台まで急速に戻した。そして3日に東京市場で初めてドル円が76円台をつけた後、翌4日には本邦当局が円売り介入を実施。あわせて日銀が日程を前倒しで金融政策を決定、緩和姿勢を示した。ドル円は80円台を回復。ユーロ円も114円台まで上昇したが、ユーロドルには介入の円売り・ドル買いが下押し圧力として作用して売りが先行。早期利上げ期待が盛り上がらなかった欧州中央銀行(ECB)理事会後には1.41ドル半ばまで下落した。